走らない人が走り始めるとき (13)

またもや故障した人 (2020年11月下旬~12月)

来年の2月上旬に開催される小さなマラソン大会で2回めのフルマラソンに挑戦して、せっかくだから今度は4時間切りを目指そうと、ランニングアプリで14週間のトレーニングメニューを組んで10月末ごろから週3回ペースでせっせと走っていた。

そんな11月下旬の日曜日、数キロ走ったあたりでいつもと違ってなんか左足のかかとが重いなーと思い、でも今日は18キロ走れとアプリから指示が出てるからとにかく続けよう、といつものペース(キロ5分40秒くらい)で14キロくらいまで来たところで重い感覚がだんだん痛みに変わってきた。ペースを維持できなくなってキロ6分20秒くらいまで落とし、本当はもう走るのを止めておけば良かったのに律儀に18キロを走り切ったら、そこから自宅までは歩いても左足首が痛い。

翌日になっても3日経っても一向に回復せず、1週間後に自宅近くの整形外科に足を引き摺って行き、レントゲンを撮ってもらったがどうやら骨には異常は無さそうだとのこと。なんだか怪しげな超音波の出る装置を患部に20分間あててもらったか、さらに1週間経過した今も走るどころか日常生活で歩くのもつらい。

しかし今回の経験で色々と新しいことを発見したり学んだりすることができた。

(1) お年寄りとか脚が悪い人とか、歩くのが遅い人の気持ちがよくわかる。街や駅のホームなんかでびっこをひいて歩いてる時に後ろから「おせーんだよ」みたいな苛立ちとか冷たい視線を受ける時があって、自分も逆の立場で同じようなことを遅い人に対して思った時があったけれどそんなこと考えるのは止めようと思った。

(2) 1年間ずっとランニングを続けていたので、2週間のブランクが本当につらい。走れないことによるストレスがものすごく溜まる。こうならないためにも、走っている時に少しでも異常を感じたらすぐに走るのを止めなきゃいかん。そもそも私は47年間くらいほとんど全く運動してなかった人間なんだから。無理は絶対に禁物。あの時も走るのを即止めてタクシー捕まえて帰宅すりゃ良かったのだ。

(3) 走り過ぎはむしろ身体に良くないのかも知れない。故障する直前の10月は上記のトレーニングメニューに加えて、アシックスのオンライン駅伝イベントに参加して普段よりもずっと速いペースで7キロ走ったりと、正直言ってちょっと調子に乗っていたんだと思う。脚に疲労が溜まっていたんだろう。これからは中年らしく無理しない程度に走るよう自制しよう。

(4) やっぱりランニングはダイエット効果があるらしい。2週間走らないでいる間も食生活を変えず、お酒もどんどん呑んでたら体重が1.5キロくらい増えた。

と、いうわけで足の怪我のおかげで内省的な日々を過ごしております。いやしかし早く治ってほしいな。