霞ヶ関近辺で食事をしなければならないときで、なおかつ、遠出する時間がないときに使う店。界隈では一定した人気を保っているが、席数が多いので、回転は速い。内幸町の飯野ビルの1階にある。「段々麺」という胡麻を四川風に味付けしたラーメンが看板メニューの銀座4丁目「はしご」の妹店でもある。
抜群に旨いということはないが、ラーメン店にありがちな、日による当たり外れはない。つまり、いつ食べても「ああ、今日は外してるな・・・」という事態は起こらない。そういう意味で霞ヶ関近辺では貴重な店のひとつである。ラーメン食べ歩きの猛者達の間でも、意外と評価が悪くない店なので侮ることなかれ。特にスープは、取り立てて傑出したものではないもののなかなか美味い。
しかしながら麺は、細麺の使用に失敗しているとの感が強く、硬めで注文してもコシがなくてすぐに延びてしまう。「超硬め」で注文してちょうどいいという感覚。好みにもよるとは思うが、麺はもう少し太くした方が、スープの旨味を絡めてちょうどよいのではないか。
僕は「段々麺」と、紅油(ラー油のようなもの)の効きが強くて酸味の強い「サンホン麺」を食したことがある。「サンホン麺」は、段々麺よりも更に辛みが強い常連向きの一品。酢の味は僅かに効いている程度で、嫌みにならない程度のアクセントとなっている。食している内に、じわりじわりと紅油の辛みが押し寄せてくる。
とは言うもののやはりこの店の看板は「段々麺」である。辛目がお好きな方は中辛で注文するとちょうど良いだろう。大辛だと辛すぎてスープの味が解らないかもしれない。
評価:(1)麺7点、(2)スープ11点、(3)具4点、(4)バランス6点、(5)将来性5点の計33点。